傾斜地だからこそ叶った「見晴らし」と「地下室」

「見晴らしのいい家で暮らしたい」という奥さまと、「憧れの地下室がほしい」と願うご主人。ふたりの想いを叶えたのが、静かで見晴らしのいい高台の傾斜地だ。平地に比べて施工が難しく難色を示す施工会社も多いなか、「理想的な敷地。いい家ができますよ」と太鼓判を押したのが地下室の実績豊富なミツヤジーホームの安江専務だったという。

 前面道路より一段高かった敷地の一部を道路とフラットに造成し、地下室と地上2階の3層から成る住まいを設計。ご主人念願の地下空間には、将来シアタールーム予定の部屋に、自転車いじりができる広い土間、趣味を楽しむスペースを配置。玄関も地下にしたことで、見晴らしのいい1階に贅沢な広さのLDKが誕生した。個室がある開放的な間取りもご夫妻の希望。「子どもが遊ぶ声も聞こえるし、こちらのキッチンの様子もさりげなく伝わっているようです」と奥さま。縦方向の視線の抜けが、空間をより広く感じさせる。

 キッチンとバスルームの間には、奥さまのアイデアでパントリー兼ウォークインクローゼットを配置。入浴後の着替えや収納、室内干しもできる多目的なスペースなので、行き止まりなく回遊できる動線により家事もスムーズ。抜群の収納力で、LDKをきれいに保つのに大活躍しているという。

 この住まいでも一番の絶景ポイントが2階ホール。ハンモックを吊るし、「眠る前に電気を消して、星空を眺めるひとときが幸せ」とご主人。高台の眺めと共に、穏やかな時間が紡がれていく。

竣工/2017年9月
構造・工法/2×6
延床面積/129.79㎡(39.26坪)
B1F/33.12㎡(10.02坪)
1F/52.99㎡(16.03坪)
2F/43.68㎡(13.21坪)