音を極めた「男の隠れ家」
ホンモノのいい「音」を、心ゆくまで堪能したい。“愛好家”の枠を超える、長年の施主の知識や情熱と設計・施工のプロの技術が出会って、前例のない、高規格な地下オーディオルームが完成。一つの夢が叶うまでのビルディング・ストーリー。
定年を機に、神奈川から長野に戻り、実家の土地に新築した。言わば「第二の人生」のスタート地点。長年描き続けたKさんにとっての「夢のかたち」が新築の地下室だ。クラシック音楽を愛好するオーディオ通。世界的メーカーで映像用カメラの設計をされていたため、AV機器には詳しく、こだわりもあったので、地下室の設計に定評のあるミツヤジーホームに建築を依頼し、自らもプランニングに参加。Kさん自ら研究を重ね、音を反射する部分と吸音する部分を最適に配置する構造を提案。公共の音楽ホールにも使われる仕組みで、計12台のスピーカーの配置にもだわり音楽スタジオさながらの本格的な仕上がりとなった。
地下とは対照的に、明るく広々と使いやすい1、2階の居間。回廊のようなホールの先にあるリビングは、大勢の人が集まっても使いやすいレイアウトになっている。「今後は合唱仲間を家に招いて賑やかにやれたらいいな」と話すKさん。
所在地/長野市
階数/2階と地下
工法/2x6工法
延床面積/168.76㎡(51.05坪)
1F/90.53㎡(27.38坪)
2F/18.07㎡(5.47坪)
B1F/60.16㎡(18.20坪)
【外部仕上げ】
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/窯業系サイディング
【内部仕上げ】
天井/ビニールクロス
壁/ビニールクロス、コンクリート打ち放し
床/合板フローリング