雪国の暮らしをストレスフリーにするRC造の平屋
「豪雪地の負担からとにかく解放されたくて」と話すのは、RC造の平屋に暮らすKさんご夫妻。2~3mの積雪があるこの地では屋根の雪下ろしが必須。除雪や融雪など、雪にまつわる時間と労力、費用の負担は大きな悩みだ。「雪下ろしは高齢になればできないし、自然落下は落雪の危険がつきまとう。雪に振り回されず、ワンフロアでゆったり暮らしたいと思っていました」。移住も考えたが、長男の希望で転校不要な飯山暮らしを続けようと決断。雪に打ち克つ平屋をつくろうと覚悟を決めた。
重視したのは、除雪も落雪も必要ない、雪を屋根に乗せたまま冬を越せる強度。いろいろな会社を当たったが、候補に残ったのはわずかだった。その中でご夫妻が全幅の信頼を寄せたのが、地下室のある家を得意とするミツヤジーホーム。「建物の強度が申し分ないことはもちろんですが、私たちの思いに応えようとしてくれる姿勢が伝わりました」とご夫妻。信頼関係を築きながら、夢の家づくりがスタートした。
ご夫妻が大事にしたのは、今だけでなく未来もストレスフリーに暮らせること。平屋を選んだのも、将来を見据えての結論だ。“ストレスフリー”をテーマに改めて暮らしに目を向け、プランを熟考した結果、音や空気、質感やメンテナンスなど、細部にまで意識が行き届いた新居が完成した。
一歩中に入ると、まるでシェルターのような安心感に包まれる。シンプルに徹した内装は、日々の手入れの負担が最小限に。RC造の分厚い壁は外部からの音を遮り、パネルヒーターは音も風もなく静かに部屋を暖めてくれる。
「“普段の日常”がバージョンアップしました。外の様子に煩わされず、自分のペースで過ごせるのがこんなに快適だとは。細かなこだわりにもとことん付き合ってくださり、感謝しかないです」と話すご夫妻。それに応じる長男の笑顔が、家族の幸せを雄弁に物語っていた。
竣工年月/2022年12月
所在地/飯山市
階数/1階
工法/RC造(鉄筋コンクリート)工法
延床面積/ 81.00㎡ ( 24.50坪 )
1F/ 81.00㎡ ( 24.50坪 )
【外部仕上げ】
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/金属製サイディング、窯業系サイディング
【内部仕上げ】
天井・壁/コンクリート打ち放し、ビニールクロス
床/無垢カラマツ