完成から5年
「耐水害住宅」の“今”をインタビュー
暮らしてみたからこそわかる
ミツヤジーホーム×信州大学が共同開発した
「耐水害住宅」の“今”をインタビュー
長年にわたり地下室付き住宅を手掛ける中で培ったノウハウを応用し、信州大学と共同研究を重ねて実用化に至った「耐水害住宅」が竣工し、まもなく5年(2021年10月竣工)。
豪雨や台風の季節を前に「耐水害住宅」に暮らすMさん宅に訪れました。
開発を担当したミツヤジーホーム会長・安江高治が、実際に住んでみての感想や災害に関する気持ちの変化などについてお話をお聞きしています。
安江/耐水害住宅を建てようと思ったきっかけは?
Mさん/この辺は、2019年の台風19号でもっとも大きな被害のあったエリア。我が家の旧宅も床上160cmまで浸水し、公費解体と建て替えを余儀なくされてしまいました。
安江/耐水害住宅を選んだ理由は?
Mさん/当初は別のビルダーで契約まで話が進んでいたのですが、契約の数日後、新聞でミツヤジーホームさんが信州大学との共同開発で「耐水害住宅」の公開実験を行った記事を読みました。それがどうしても気になって連絡し、すぐに訪問。その時会長さんから「まもなく実用化できそう」とお聞きし、すぐに耐水害住宅を建てようと決断しました。というのも、「建て替えても、もしまた水害になったらどうしよう」という思いがずっと拭えず、不安だったから。もう二度とあんな思いはしたくないし、家族の安心を守るために必要だと思ったんです。
安江/実用化一号目ということに不安はありませんでしたか?
Mさん/記事を読んだ一番の感想が、「耐水害住宅のため、こんな大掛かりな実験まで行うのか」という驚き。同時に「これは信頼できる」とも感じました。水圧に負けない頑強さや水圧への入念な対処、浮力に対しての対策など構造躯体への工夫に加え、万が一水が押し寄せても自宅で日常生活を続けられるというインフラ対策もとても納得できるものでした。
安江/蓄電機能付き太陽光発電システムを備えているので、非常時でも電気供給が可能です。貯水タンクや電気設備などの主要な機器類はすべて2階に配置し、水害時に備えていますからね。
安江/住み始めてもうすぐ5年ですが、住み心地はいかがですか?
Mさん/おかげさまでとても快適です。旧宅が築70年ほどでとても寒かったこともあり、水害対策以外には「暖かい家」を希望しましたが、北海道基準以上の断熱仕様なので申し分ありません。驚いたのは夏もエアコン1台で涼しいこと。空調の効きもキープ力も高いのは、断熱性の高さゆえですね。
安江/コストについてはどうお考えでしょう?
Mさん/工事費は通常の家より高くはなりましたが、「もし台風が来たら…」という不安から解放されたのは何物にも代えがたいですね。1階がRC造なので、耐震性が高いのも大きな長所。水害だけではなく地震への備えも叶えられたのは嬉しいです。
快適に暮らしているのに光熱費はだいぶ節約できているのもメリット。断熱性が高い上に売電もしているので、電気料の支払いは平均して月に1万円程度(オール電化)。住むほどに価値が実感できます。
安江/耐水害住宅に暮らすデメリットはありますか?
Mさん/うーん、ほぼ無いですが…、玄関ドアが重いぐらいでしょうか。
安江/2階がLDKですが、不便は感じますか?
Mさん/いや、すっかり慣れましたね。むしろ眺めが良く明るくて気に入っています。高齢の母のためと将来に備えてエレベーターも設置していますが、普段は全く使いません。
安江/水害への備えに敏感なエリアだと思いますが、ご近所やご親族からの評判はいかがでしょう?
Mさん/完成見学会で「耐水害住宅」を謳っていたので、気になっていた方は多かったようですね。親戚が来たときには屋内外を見てもらうこともありますが。パッと見では普通のお宅と変わらないので、細部を説明すると「そんな考え方もあるのか!」と驚かれます。
安江/ズバリ、他の方にもおすすめできますか?
Mさん/もちろんです!当初は台風直後だったので耐水害住宅の言葉に惹かれましたが、実際住んでみると「耐水害」というより「総合防災」住宅だと感じています。地震にも強い、水害にも耐えられる、さらに雪や風にも強く、いざというときには自宅避難生活ができる工夫がされている。災害の多い日本だからこそ、これが特別ではなく、スタンダードになっていけばいいと思っています。
安江:蓄電機能付き太陽光発電システムを備えているので、非常時でも電気供給が可能です。貯水タンクや電気設備などの主要な機器類はすべて2階に配置し、水害時に備えていますからね。
竣工年月/ 2021年 10月
所在地/長野市
階数/2階
工法/RC造+2×6
延床面積/ 162.65㎡ (49.20坪 )
1F/ 80.96㎡ (24.49坪)
2F/ 581.69㎡ (24.71坪)












